2)PCOSと出会う前夜1
どうしてPCOSだとわかったか。
そもそも、当時の私は低用量ピルを飲んでいました。きっかけは、海に行く日の都合だったはずですが、「低用量ピルは女性が自主的にできる避妊法」などと謳われていた。今も、そうだろう。
消退出血は予定通りに来るので、その後もピルを飲み続けていた。
約5年が経過。
ある日、お風呂で軽くあかすりをしていると、左胸の内側、胸板との境くらいになにかが触れる。
しこり・・・?
一気にあかん気分になって、速攻で乳腺外科を予約。
「家庭の医学」を読みにけり、だいたいこれが何なのか当たりをつけた。
最悪で、癌?
癌ではなく、別のあるものだというのが自分での直観だったが、胸にできたしこりは最悪で癌だと思っている。
なので、乳がんの治療と治療法、何日仕事を休めばいけるのか(←発想が病的。)まで考えた。
その夜たまたま、台湾の友人から電話があった。
「明日検査。最悪で癌。
その場合、紹介してもらう病院まで決めたから大丈夫」
この先走り先取り行動に友人は、「日本人てみんなそんななの?」と言った。
おそらく、そんなわけがない。
ーー
PCOSから外れているように感じるかもしれませんが、前置きの一部です。
乳腺外科で、触って触れるものがあると申告して、検査は保険診療。
マンモグラフィーと超音波。
胸板との境なだけに、マンモには写らず、超音波では確認された。
15mm x 6 mm
針ぶっさされて、生検へ。
1週間後、ソレが何だったのかを知る。
乳腺繊維線種
良性の繊維の塊り。
家庭の医学を読んであたりをつけたのは当たっていた。
これはどうしたらいいのか。
先生:基本的には何もしない。
私:取ったりは?
先生:しない。
私が低用量ピル(マーベロン)を飲んでいることは伝えてあった。
先生:マーベロンか・・・。5年以上飲むと乳がんになる確率あがるよ。
線種はやめたら消えるよ。
ピルが乳がんになる確率を上げるのかどうかはここで論じる気はないが、これは先生の言葉の記録なのでそのまま書いておく。
私は、胸のしこりが乳腺繊維線種だったことには安堵しながら、今度は低用量ピルを止めるかどうかを悩みながらの帰路となった。
乳腺繊維線種の結果だけ先に書いてしまうと、消えた。
ピルを止めて、乳腺外科の検査は年1回。
乳腺繊維線種は小さくなっていき、2年後くらいには手で触れてわからなかった。ただ、超音波で見るとまだあった。
手で触れて見当たらない程度になったときには、心境的にとても良いということを感じた。
そして初診から6年。
乳腺繊維線種は跡形もなく消えた。
6年は思ったより長かった。
当初3年くらいで消えないかな?と勝手に期待していただけに。
それからも乳がん検診は受けているが問題があったことは一度もない。